新米姉妹のふたりごはん 基礎知識 
柊 ゆたか著書
KADOKAWAより出版 2020年2月26日現在で7巻まで発行
テレビ東京系列でドラマ化もされました。
あらすじ
親の再婚である日いきなり姉妹になった女子高生の「サチ」と「あやり」。
姉である食いしん坊で元気な「サチ」は無口で少し不愛想な妹の「あやり」とまったく面識も無く、どう接していいか悩んでいた。
そんな中引っ越しの荷物を片づけていたら「サチ」の父からの荷物を発見。中を開けてみたらなんと「生ハムの原木」だった。
とたんに無愛想だった「あやり」の顔が輝き、たまたま「サチ」が買ってきていたフランスパンで生ハムどっさりのサンドを作って食べることに。
料理が好きな「あやり」と食べることが好きな「サチ」はそれからどんどん打ち解けて行くのであった。
新米姉妹のふたりごはんの魅力
①ご飯が美味しそう!
妹のあやりは女子高生とは思えないほどの料理の腕を持っており、毎度作るご飯がとても美味しそうなのです。
もちろん自分でも作る料理も出てきますが、あやりの料理は一切の妥協や手抜きが無く、プロがお店で提供するような作業工程をきちんと守って作ります。なので「これ絶対美味しいやつやろ」となるのです。
さらに家では作らないような物も手作りしてしまいます。
生ハムの原木から切り取った生ハムサンド・長ネギを豚の腸に見立てて作るソーセージ・ラクレットオーブンで作るラクレットチーズ料理・二種類の味のプリン・家でカラメル化させるクレームブリュレ・色んな種類のメロンパン・鹿肉のソテー・丸ごと一匹のローストチキン・茄子を器にして作る茄子のグラタン etc・・・

全て美味しそう・・・でも作れないから作って欲しい
そしてサチの食べっぷりもまた見ていて気持ちがいいですし、美味しいんだろうなぁと思わされます。
②読者も料理したくなる
あやりは本当に楽しそうに料理をします。
めんどくさい工程よりも「作ってみたい」という欲が勝つので家庭では手が出せないような物まで作ってしまうのです。
そんなあやりの姿を見ているとこちらも料理をしたくなります。
もちろん一般家庭料理ですけどね。
③登場人物の女の子達が可愛い
新米姉妹のほかにサチの幼馴染の「絵梨」やあやりの委員友達の「篠原さん」やあやりの叔母で猟銃使いの「みのりさん」等出てきますが皆いい子で食べることが好きで可愛いです。

「絵梨」は下の兄妹が多く、家の家事を手伝っているためあやり程では無いけど料理上手です。
バレンタインにサチに作った「ショコラオランジュ」が美味しそうで自分でも作ろうと思って作り方を見てあまりの面倒くささに止めました(笑)
可愛い女の子達がキャッキャしているのは見ていて癒されますね。
④画風が可愛い
コミックスの画風が女の子は可愛いし、動物も可愛いし、ご飯は美味しそうだし。
食べ物を上手に描ける漫画家さんは絵も上手だと思うんですよね。
サチとあやりの二人の雰囲気も有りますが画風の「ゆんわり」した所がとても好きです。
一話事に出て来た料理の作り方とミニ漫画、料理研究家の「杉村啓」さんが漫画を読んでみて料理の解説を語ってくれます。
お話を読んで食べてみたく(作ってみたく)なったらこのページを見れば再現できますし、難易度の高さを知ることもできます。
最後に
個人的に是非ともアニメ化して欲しい作品です。
美味しそうなご飯が出てくる漫画はたくさん有りますが、読んだ後に作るやる気を起こしてくれる料理漫画はこれまでに無かったと思います。
私はご飯を作るのが面倒臭い時なんかに読み返してやる気を貰っています。
発行頻度も高く、一年に3冊くらいは単行本が出されているような気がします。
どんどん続きが読めるのも魅力です。
